心理的安全性をつくるために
心理的安全性をつくる
今回は、「組織で心理的安全性をつくるために大切なこと」についてご紹介します。
前回のブログでは「組織で望んだ結果を得るためには『心理的安全性』をつくることが大切だ」と紹介しました。
「心理的安全性」とは、チームの中で誰もが自分の考えや気持ちを安心して伝えることができる状態・環境のことです。
メンバーが主体的にチームのために働くためには「チームの役に立ちたい」「自分もチームの一員なんだ」という意識を持ってもらうことが必要です。
そのためにも「ここにいていいんだ」「このチームにいたい」そして「私は役に立っている」と思えるような「心理的安全性」が重要になってくるのです。
では、その「心理的安全性」をつくるためにどのようにメンバーと接すればいいのか。
大事なのは「共有」と「傾聴」です。
想いを「共有」すること。一方的な押し付けになったりリーダーや経営層の自己満足になったりしてはいけません。組織のビジョンや目標を達成したら自分たちにどのようなメリットがあるのか、どのような社会貢献や自己実現ができるのかをメンバーとしっかり共有しましょう。
もうひとつは「傾聴」です。メンバーの想いをしっかり聴くこと。
「1on1の面談をしてちゃんと話を聴いている」と思っている人も、ついアドバイスしたり自分の過去の成功体験を押し付けたりしていないでしょうか。メンバーは何も言わなくても「面談で話を聴いて欲しかったのに、自分の話ばかり…」と思っているかもしれません。こうしてリーダーとメンバー間の溝が深まっていくと組織の運営はうまくいきません。
まずは否定せずに全部話を聴くこと。それでも間違っていると思うことがあれば、メンバーの想いを受け止めたうえでしっかりそのことを伝えること。上下関係の隔たりがなく、お互いに言いたいことを言い合えれば、リーダーとメンバーとで価値観や考えをすり合わせていくことができ、最終的に想いをひとつにすることができます。メンバーも「自分の話をしていいんだ」と思えるようになればどんどん主体性も増していくでしょう。
このように、組織一丸となって同じビジョンに向かって結果を残すためには、ビジョンの「共有」とメンバーの想いを「傾聴」することで、「心理的安全性」をつくりだすこと。これがとても大切になってきます。
否定せずに全部話を聴き受け止めて、お互いに想いを共有し合う
難しいと感じる方もいるかもしれません。
はじめは自分の言葉をグッとこらえてメンバーの話を聴くことを意識してくださいね